幸せ駅ひとつ前

被災にゃんの一時預かり日記。幸せな家族の元に嫁ぐまで仮の宿を提供しています。

立派な猫バカができるまで・その5

おばさんにシマを渡し、私は仕事へ。

おばさんはシマを数日入院させるとおっしゃっていたので、一安心でした。

ところが、数時間後、仕事場へおばさんが訪ねてきました。

 

おばさん曰く、病院は一杯で、衰弱しているけど特にひどい外傷もないシマを入院させられない。おばさんの家には猫がいっぱいでこれ以上入れる事は出来ないから、この子の強さを信じて公園に返すしかないのだけど、おそらくそれでは死んでしまう。私に引き取ってもらう事は出来ないか?と。

決めたのは一瞬でした。急いでとりあえずのケージと猫トイレ、ご飯を友達に買いに行ってもらい、シマにはキャリーで仕事が終わるまで待ってもらい、仕事が終わってからシマをウチに連れて帰りました。

 

とはいえ、猫を飼うのは初めてです。何をしてあげればいいのか、何をすればいいのかはまるでわかりません。病院で点滴をしてもらったものの、すっかり衰弱していたシマはキャリーの中で水のようなうん〇をしていました。

ケージを組み立て、トイレをセットし、タオルを敷き、シマをキャリーからケージに移動しました。汚れた体を出来るだけ拭いてあげました。シマは目をしっかり開く事すら出来ない様子でした。

夜はシマのケージの横で寝ました。ご飯を食べないシマの為にスープが沢山入っているウエットを探しスプーンで鼻先に差し出すと、何とかスープは飲んでくれました。数日後立ち上がってケージから出たシマは足腰が立たず、フローリングに滑って動くことが出来ませんでした。慌ててドンキに走り、ラグを購入。ラグの上で何とか立てたシマを見て心からほっとしたことを覚えています。

 

その6に続く