あんちゃんの世界
「杏」と書いて「あん」と読むあんちゃん。
現在、時間限定でケージフリーにしています。
あんはここにはいませんにゃよ?
あんちゃん、保護されたのは去年の10月。震災後産まれの人を知らない子。保護されたときのワクチンの記録には8か月とあります。人の住まない街で、母猫が面倒を見なければ、仔猫が育てる訳がなく・・・おそらく、巣立ちまで、お母さんと兄弟と居たのでしょう。でも、過酷な状況下で、餌場が限られていて、お母さん猫から巣立ちを迫られたことは想像に難くありません。4,5か月で巣立って、保護されるまで数か月、必死に、1にゃんで生き抜いて・・・・
暑かったので、ちょっと出てみましたにゃ~・・・
保護されてからは、ずう~っとケージ暮らし。風邪を引いた事もあり、人馴れ訓練が遅れ、次から次に保護されてくる、もっと状態が悪い子がいて・・・・
ビビりん坊ってことは大人しい訳で。沢山の保護っ子がいるシェルターでは主張する子にどうしても手が取られ・・・もともと人手が有り余っている訳では無く・・・
なかなか触らせてくれないあんちゃんは、フリーにすることも出来ず、8か月の子が1歳と少しになるまで、小さなケージの中で、仲間にも触れあわず過ごしたんだ・・・と思うと・・・・・
あんちゃんが知っているのは、お母さんに守られていたあかにゃん時代、1にゃんで必死に生きてきた時代、そしてケージの中だけ。
何だか、耐えられなくなりましてね~。まだまだ若いのに、興味を持つことが少なくて・・・多分、あんちゃん、ちょっと突き出た場所にすりーとして自分の匂いをつける事すら知らない気がします。
どすこいあん!(笑)
人馴れなんて、遅れてもいい!歩こう!動こう!タワーに上ってみよう!おもちゃの遊び方を覚えよう!流石にお家全部を解放してあげるのは無理だけど、保護部屋の中は好きに動いてほしくて、ケージの扉は開けっ放しです。
幸い同室のるいは、猫さんには好意的でビビりん坊。あんちゃんがシャー!と言えば、無理には近づきません。検便もまだだし、ご飯の管理の問題もあるし、色々頭が痛いのだけど、人が近づいてきたとき、動けなくて固まってシャー、パシ!ではなくて、まず逃げれるようになって欲しくて。
いや、ホントは逃げちゃだめなんですけどね(笑)
楽しい事を知らなきゃ、それをくれる人を好きになるのも難しいもんね。
そこが大好きだった先輩にゃんは立派にお嫁に行けたよ~(*^.^*)
1週間、あんちゃんと付き合って、元締めくぅさんが、老眼だの、キャリーが二重底だの、不思議~な理由であんちゃんの移動を強行したがった理由がよく分かりました。これは確かに不憫すぎる~・・・そして、今ウチでやろうとしていることをシェルターで行うのは無理が多すぎる・・・・
くぅさん、おやじさん、代理さん、関係者各位。kerikeri、理解致しました。微力ですが、最前を尽くします!!長期戦なのは、kerikeriの特性として見逃して~!!(笑)
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