幸せ駅ひとつ前

被災にゃんの一時預かり日記。幸せな家族の元に嫁ぐまで仮の宿を提供しています。

立派な猫バカができるまで・その9

みわちゃんの保護主さんは本当に優しい方で、単身者の私にみわちゃんを託してくださいました。みわちゃんがビビりなこと。シマとの相性を見極めるには私が猫飼い初心者なのを考慮してくれたのでしょう。お試しを1か月とおっしゃって下さいました。その時のみわちゃんは4か月になるかならないか。ダメなら一日でも早く返して下さいと言われても仕方がない状態だと分かる今では破格の申し出だったと分かります。

 

心配をよそに、シマとみわはどんどん仲良くなっていきました。仔猫のみわはもう可愛くて可愛くて。夜は私の膝でゴロゴロいって眠るくせに、朝いちばんで私の顔をみたら、おめめを真ん丸にして「シャー!」って言うんです。

運動神経抜群で、ビビると家の中を走り回って、どんな高いところにも登ってしまう超お転婆娘でした。

 

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可愛いけど、きかなそうなお顔ですよね~(笑)

 

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シマ・みわ初の猫団子。なんだかお兄ちゃんのシマが甘えているように見えます(笑)

 

1か月のお試しを経て、みわはkerikeri家の子になりました。

みわが来てくれて、シマは本当に救われたと思います。実はシマ、体力が回復して以来、急に発作を起こしたような行動をするようになっていたのです。ものすごい勢いで暴れ、気が狂ったように右回りに周り続けるのです。慌てて、夜間病院に駆け込んだりしたのですが、何も異常なし。おそらくはトラウマからくる発作でしょう、と。1週間と1日、明り取りのくぼみに閉じ込められた時間はシマの心に大きな傷を残していたのです。反応するのは強い雨、(その時も嵐がありました)そして暗くて狭い場所です。

自分で喜んで段ボールに入るのですが、暫くすると発作的に暴れまわるのです。私は何も出来ず、落ち着くのをハラハラしながら見守るだけでした。

ところが、仔猫のみわちゃんは、シマが暴れだすと遊びと勘違いして喜んでとびかかるのです。みわがシマにちょっかいを出すことで、シマも現実に戻れ、発作的に暴れる事も徐々に少なくなり、半年もするころには全く出なくなりました。

 

その10に続く